映画「君の名は」で話題沸騰中の組紐の産地、伊賀へ行ってきました!
つゆくさでも、オリジナルで帯締めをつくらせていただいているので、
ずっと現場をのぞいてみたかったのです。
まずは三重県津市の「井上工房」さんへ。
井上工房さんは、某高級呉服店さんの別注も数多く請け負っている
知る人ぞ知る老舗メーカー。
いつも意欲的に創作に取り組んでいる、代表の井上様に
ご案内いただきました。
こちらは、組紐になる前の最初の絹糸の状態。
糸を機械で何本かに合わせて、
まずは弱めの撚り(「S撚り」「Z撚り」)をかけます。
束にして染めに出します。染めた後はしっかりかわかします。
ぼかし染めは、ビニールに巻いて染めやすいように一手間。
糸を巻いて・・・(すごい手際のよさ!)
機械にセットし、ようやく組んでいきます!
興味深かったのは、撚り房をつくるこちらの機械。
蒸気をかけて櫛をあてながらつくっていくのがなんだか可愛い。
切り房に比べ、からまらないのが魅力の撚り房は、
限界まで撚りをかける。
中房と外房の長さを違える。(中の方が5ミリ短い)
という手間がかかることを知り、それはコストが違うはずだわ・・・と納得。
これが撚り房。
一通り、組紐がつくられる行程を教えていただいた後は、
伊賀市の「糸伍」さんへ。
糸伍さんは、広い敷地にずらり並べられた組紐の機械に圧倒!
日本に2社しかない綾竹台の織機も15台。(ちなみに1台数千万円!)
織機に糸をセットするのに、2〜4時間かかるそう、、。
紋紙がセットされていない、いちばん古い織機はこちら。
「君の名は」に出てくる組紐も実際に請け負ってつくられたとか・・・
ご存知の方は感動しますよね!(こんな柄だったんだ!)
組紐のどちらに伺っても「君の名は」の話題ばかり。
組紐の体験教室もとっても人気のようですよ!
映画を見るとそれも納得。かなり組紐がキーワードになって
いますものね。
最後に、組紐の小西さんへ。帯締めの見本がたくさん。
今は絶対につくることのできない希少な帯締めを見せて
いただきました。もう値段がつけられないそうですが・・・
ビーズの帯締め、かわいかったなあ、、。
今回、組紐づくりを見学させていただいて思ったこと。
組紐も、こんなにもつくり上げるまでに、行程があるとは思って
いませんでした(実際はもっと細かいです)
色柄を出すのに、細かな計算が必要ですし・・・
本当にものづくりって大変。だからこそ素晴らしいものが出来上がる。
そんな素晴らしいお品をみなさまにお届けするために、私たちも努力し
続けよう、もっと伝えなきゃな・・・とあらためて思った伊賀の旅でした。